ちいさいひと電子書籍をスマホで無料立読(試し読み)しました。

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ちいさいひと電子書籍をスマホで無料立読(試し読み)しました。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語についてご紹介する前に、
ご存知でしたか?
現在、児童虐待を受けそれによりによって命を落としている子供が6人に一人もいます…
この日本でです!

年々増え続ける児童虐待
ちいさいひと 青葉児童相談所物語は、そんな状況を打破すべく!
そのすべての子どもたちの幸せのため、主人公の駆け出し児童福祉司の相川健太が今日も奮闘し、その命を救うため、その笑顔を取り戻すため、日々戦う大人たちを描いた作品です。

ちいさいひと青葉児童相談所物語の始まり


主人公の相川健太(あいかわ けんた)22歳が、青葉市に福祉専門職として働くことになり、自分の幼いころの実の母親から受けた虐待の経験を胸にこの児童虐待の問題に立ち向かいます!
正義感溢れる主人公の相川健太が初めて自分の夢だった児童福祉司になることができたんですが、
最初から降りかかる虐待の問題がかなりヘビーです。
自分の子供二人をマンションの一室に監禁して、ろくに食べ物も与えずにしている所謂ネグレクトという虐待を行っているのですが…
散らかった部屋に幼い少女が二人いるという状況だけでも悲しくて胸が苦しくなりました。

下の画像をタップすると無料立読(試し読み)できます。


衝撃の始まり
カーテンの閉じた暗い部屋で少女だけが二人、

6歳の姉はまだ幼い妹の面倒を必死にみている・・・

部屋にはコンビニ弁当の容器が散乱している、

たまにやってくるお母さんの食糧だけが命を繋ぐ生命線・・・

もうずいぶん母親はやって来ない・・・

お腹が空いて泣いている幼い妹のオムツも替えられずに、幼い妹の鳴き声が薄暗い部屋に響き渡っていた・・・


ガチャガチャ!玄関のドアを開ける音が聞こえる。

莉子「お母さんが帰って来てくれた!」

幼い少女はフラフラになりながらも安堵の表情を浮かべる・・・

お母さん「莉子、早く受け取りなさい!」チェーンの掛かったドアの隙間からコンビニ弁当の入った袋を自分の娘に渡す。

莉子「ママ、愛莉がね、泣いてるのずっと・・・」

お母さん「小さいんだから泣くのは当たり前じゃない」

そう言って、コンビニ弁当を投げ入れまた出て行ってしまう・・・

莉子「愛莉泣かないで・・・」

散乱した部屋に小さな妹の声が響き渡っていた・・・

莉子「お母さん・・・」


ちいさいひと 青葉児童相談所物語を読んだ私見ですが、


ちいさいひと 青葉児童相談所物語という漫画がかなり酷い内容なので、子供をお持ちの親御さんはかなり衝撃を受けると思います。
2010年7月に起こった大阪2児餓死事件の事を思い出すようなないようでした。
幼い兄弟が母親からのネグレクトによって殺されてしまうというのは悲し過ぎます。

今も日本のどこかでこのような虐待が行われているかもしれないと考えるととても胸が痛くなります。
これから父親・母親になられる方、すでに父親・母親の方、教師、保育士、保健師、児童指導員など子供に携わるすべての皆様に必ず読んで頂きたい漫画だと思いました。
悲し過ぎて涙なしでは読むことの出来ない作品でした。
なにげなく電子書籍で立読(試し読み)だけするつもりでするつもりでしたが、はじまりの衝撃が凄く6巻まで読んでしまいました。
私は一児の父ですが、話には聞いていたのでなにげなく読み始めた自分が恥ずかしくなってしまいました。

正直、心が苦しくなりたまりませんでした。

児童虐待と言う文字が昨今のニュースになることもしばしばという状況で、真実に近い内容を知る事ができるこの漫画に衝撃を受けました。

虐待といえば肉体的なものを想像する方が多いかもしれないですが、精神的虐待を行ってしまうという親は少なくないようです。
漫画という読みやすい媒体でこのような状況をわかりやすく知る事ができるというのはとても有意義だと思いました。



ちいさいひと青葉児童相談所物語の専用ワードの紹介です。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語の専門ワードの紹介です。
児童相談所
18歳未満の児童やその保護者の指導や援助を行う行政機関。 教育や心理面、精神面などから児童や保護者を守ります。

一時保護所
児童相談所が必要に応じて併設する施設。虐待などで緊急に保護が必要な子供を二か月をめどに入所させる。

NWミーティング
児童相談所を中心に、保健所、警察、市町村児童福祉担当部署などが情報交換をする会議のこと。

嚥下障害
食べ物を上手く食べたり飲みこむことが出来ない病気。

児童虐待防止法第9条
児童虐待が行われているおそれがあると認める時に、児童福祉氏は、身分証があれば児童の住居に立ち入ることができる法律。

心理的虐待
言葉による脅し、無視、兄弟間の差別的扱い、子供の目の前でのDV(ドメスティックバイオレンス)、など

身体的虐待
殴る、蹴る、投げ落とす、火傷を負わせる、溺れさせるなどの行為をすること、

ネグレクト
育児放棄の意味で家に閉じ込めたり、食事を与えなかったり、ひどく不潔にしたり、暑い日に車に子供を置き去りにしてパチンコに行くなどの行為。

性的虐待
性的行為の強要、育児ポルノの被写体にするなど。

今、日本で起きている現実


6人に一人が無くなっているという虐待死の現実
厚生労働省の社会保障審議会児童部会の検証専門委員会の調査では、平成15年7月〜平成22年3月までの6年9か月間に、虐待386人の子供が無くなっているという事実があります。これは54日に一人の割合で亡くなっている計算になります。
なんと現在の日本では、6人に一人が児童虐待によって命を落としているという事実があるのです!

児童虐待への対応件数
20年前に比べて50倍にも増加している児童虐待の現状があります!平成22年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待相談は、55152件で、平成2年度と比べると50倍にもなっていて、児童防止法が施行されてからも3倍に膨れ上がっている。

家庭復帰後も10%以上で虐待が再発の現状
日本子供家庭総合研究所が2008年〜2010年にかけて行った研究によると、虐待が原因で施設に入所させたケースのうち、家庭復帰したけれど、その半数う以上が、虐待のリスクが残っているが、家庭で暮らす程度には改善しているという結果だった。11〜14%が年内に虐待が再発したことがわかっている。


ちいさいひと 青葉児童相談所物語を読んで、これから私たち大人が真剣に向き合い取り組むべき重要な問題だと改めて思い知らされました。自分に出来る事、考えたいと思います。



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